新築物件の選び方1
新築部屋選びの注意点
建物の構造を確認
きれいに見える外観やピッカピカ新築アパートでも建物の構造は木造や軽量鉄骨造。隣の部屋や上下階からの防音性は既築のアパートと変わらず低い。見た目は外観・室内ともにマンションと変わらずきれいだけど生活してから気になることもでてくる。
入居可能日に注意する
新築物件を選ぶとき、必ず確認しなきゃいけないのが「入居可能日」。物件によっては、希望する日(ex4月1日)から入居できないこともある。入居可能日を間違えると、入学式に間に合わなかったり、その日まで親戚や知人の家やウィークリーマンションなどに滞在しなければならないことにもなりかねない。
アレルギー対策は大丈夫?
壁紙や床材の接着剤に含まれるホルムアルデヒドが揮発してめまいや皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こす「シックハウス症候群」。新築物件はこの症状を引き起こしやすいことが過去に一時期騒がれたが、平成15年7月に建築基準法が改正され、「シックハウス症候群」の原因物質の使用を禁止されている。以前は感じられた室内に入ったときの新築物件特有の香り・匂いは現在はしないが、溶剤から揮発する物質と一人暮らしのストレスや食生活の変化などの様々な要因と組み合わさり体の異常を訴える人もいる。心配な人は入居後の換気は念入りにしたほうがいい。
湿気が多い
建物の土台・壁を支えるコンクリートや木材には多くの水分を含まれる。このコンクリートや木材の水分蒸発が落ち着くには完成後最低2年は必要。時間が経過するごとにコンクリートの水分が徐々に抜けていくため、新築物件は既存物件と比べて室内に蒸発した湿気がたまりやすい。
西側や北側のあまり日が当たらない部屋は、より湿気がたまりやすく、さらにこまめな換気が必要となる。また、クローゼットやシューズボックスなどの備え付けの家具からも水分が蒸発し、扉の立て付けが悪くなったり合わせ目にズレが生じることもある。
1年点検・2年点検
新築物件では、竣工後、1年後と2年後の建物全般の状況を検査するため施工した建設会社による室内点検が実施される。部屋を利用してて不都合な箇所があれば修理をしてくれる(自分で壊した、キズをつけてた部分は×)。
ただ、建設会社・オーナー・管理会社など多くの人に自分の生活する部屋の中に入られるのはあまり良い感じはしない。
寸法や住居表示(住所)が決まるのが遅い
新築物件の場合、完成間近にならなければ室内の寸法が決まらない。そのため家具・家電選びが遅くなってしまう。設計時と寸法や柱・梁の収まりが変わるため、室内が大方出来上がるころ(3月末の完成なら2月下旬)にやっと正確な数字が分かってくる。
また同様に住居表示(住所)も建物の登録(登記)が終わる2月頃に決定する。そのため学校に提出する書類や健康保険の遠隔地証明手続きが遅くなってしまう。ただしその場合は管理会社にて「居住証明」を発行してくれることがあるため代用できる。